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情報・通信
2022/10/14

IoTを支える基盤。ネットワーク&コンピューティングの研究と成果(後編)

  • 未来都市

コンピューティングインフラ基盤の運用管理が専門の塩本公平教授と、センサーネットワークが専門の柴田随道教授。そして、AIチップ設計が専門の瀬戸謙修講師。後編では、将来への展望とコロナ禍が研究に与えた影響について振り返りをしていただきました。

前編の記事はこちらからご覧ください。

対談の様子

Beyond5G/6Gを見据えた研究の推進へ

塩本教授:研究の今後の展開としては、2年間の未来都市研究機構での活動や成果の蓄積を生かして、学内外での連携や産学連携を進めます。研究費としては科学研究費助成事業への応募や、国家プロジェクト等で研究費の獲得を目指していきます。

具体的な研究内容は、最新の機械学習や暗号技術を用いたICTシステムのオペレーションとアーキテクチャの研究をさらに発展させます。一方で、大学キャンパス内にあるICTインフラを活用したフィールド実証を見据えて、試験環境の構築と研究成果の実証実験に取り組みます。

次世代の社会インフラに関わるBeyond 5G/6Gへの取り組みもあります。超高速・大容量、超低遅延、超多数同時接続など、5Gの技術をさらに進化させます。これらを持続的に運用するための超低消費電力、超安全・信頼性、自律性、拡張性を付加したターゲットの実現に向けて、ICTの研究開発を進めていきます。

塩本公平教授

2030年代にはフィジカルとサイバーの時空間が高度に制御され、フィジカル空間だけでは実現できなかったことが可能となります。将来の街づくりを目指して、20年後、30年後を見据えたインフラ整備や都市開発の大規模プロジェクトが東京都でも進行中です。未来都市の実現に、ICTの活用がますます期待されるところです。

ユニットが目指す長期的な展望では、政府が策定したSociety 5.0を支えるフィジカル空間とサイバー空間の一体化に貢献します。実現に必要なBeyond 5G/6GのICTの方向性を捉えつつ、一歩一歩着実に研究を前に進めます。

コロナ禍が研究に及ぼした2年間の功罪

柴田教授:2年間を振り返ると、新型コロナウイルス感染拡大の影響が少なからずありました。フィールドに出ての検証が思うようにいかなかったジレンマは正直あります。ただ、期せずして、ネットワーク技術の話を深掘りするまたとない機会になりました。感染が収束して、屋外に出ていけるようになったら、研究成果をフィールドに持ち出して実験ができると期待しています。今は言わば、次への弾込めの時期だと捉えています。

塩本教授:今回のコロナでICTの重要性はさらに認識されましたね。

柴田教授:自分自身も驚きました。専門家の間では、15年以上前からCiscoのWebEXというアプリを使ってビデオ会議を行ってきました。コロナ禍までは、なかなか普及しなかったWeb会議が、当たり前のように普及するとは夢にも思っていませんでした。これだけ短期間に社会が変わったのは衝撃ですし、研究者も、取り組み方を考え直すことで、新しい発想が生まれるのではと思います。うかうかしていられませんね。

柴田随道教授

塩本教授:ネットワーク技術が発達し、クラウドができた。アプリも揃った状態にあって、それを使うニーズがありませんでした。すぐにでも始められる環境がすべて整ったタイミングで、コロナ禍に対応を迫られたことが、Web会議の普及を後押しした印象です。

瀬戸講師:研究の先にある未来を想像すると、例えば、ZoomにつながるWeb上のカメラ機器は、大幅に数が増えていきます。もちろん無線給電が実用化するでしょう。トリリオン時代には、カメラで撮った動画はクラウドに全部送らず、必要なデータだけを端末側で処理して負荷を低減します。プライバシーに関するデータは手元に保持してセキュリティを守ります。いわゆる、エッジコンピューティングが必須となる時代の到来です。その時のために、大量のデータをリアルタイム、低消費電力で処理する回路(アクセラレータ)を開発するのが現在、私の進める研究です。塩本、柴田両先生が推進されるクラウドの基盤技術やセンサーへの給電。それらが相まって構成されている研究との協同で、2年間チームに参加させていただいて本当によかったと思っています。

瀬戸謙修講師

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